- チタンとステンレスって何が違うんですか?
- どちらのピアスを選べばいいですか?
- チタンとステンレスはどちらのほうがアレルギーになりにくいですか?
- チタンとステンレスの見分け方はありますか?
見た目が似ている、チタンとステンレス。
どちらも医療用の金属として知られています。
今回は、チタン(医療用チタン・純チタン)とステンレス(サージカルステンレス・鉄鋼)についてピアスの素材目線で解説します(^▽^)/
チタンとステンレスの違い
これから詳しく説明しますが、チタンとステンレスの違いとして大きく次のような特徴があります。
純チタン | サージカルステンレス | |
金属アレルギー | 非常になりにくい | なりにくい |
重たさ | 軽い | チタンの2倍ぐらい |
明るさ | 少しくすんでいる | 銀色が強い |
値段 | やや高い | 安い |
種類 | 少ない (粗悪品も混じっている) | 豊富 |
色 | レパートリー豊富 | メッキになってしまう |
ステンレス -stainless- とは?
まず、ステンレスというのは素材の名前ではなくて、一定の基準を満たして「錆びにくく加工された鉄」の総称です。
「stain=ステイン」は着色とか汚れって意味。歯のホワイトニングなんかで出てきますね。「less=レス」は、めっちゃ少ないよ~って意味。シュガーレス、とか言いますよね。
よく聞く「サージカルステンレス」というのは、外科手術や医療現場で使用されている種類のステンレスを指す俗語みたいなものです。
SUSという日本の規格で表現されることが多く、304、316、420、431、440…など色々な種類がすべてサージカルステンレスと呼ばれています。
これらの中で特に安全(錆びにくく、生体に適合しやすい)ものが
サージカルステンレス316L(SUS316L)です。
当サイトでは、金属アレルギー対策としてステンレスの中でも316Lやそれ以上のランク、かつ、メッキなどをしていない素材をオススメしています。
より明るいのはステンレス
冒頭の写真と同じものですが、純チタンとサージカルステンレス(SUS136L)のピアスを比較したら分かる通り、サージカルステンレスのほうがツヤツヤと明るいのが分かります。
より「シルバー」という感じですね。
チタンはその性質上、ややくすんでいます。
(あとで説明しますが、ステンレスと違って安全に色々な色を表現することができるのはチタンです)
安いのはステンレス
ステンレスは加工が簡単なので、ピアスとして販売されている価格が安い傾向にあります。
同じストレートバーベルでも、数倍の値段の差があります。
チタン(タイタニウム)とは
金属アレルギーに限りなくなりにくい、プラチナや金などの「貴金属」に匹敵する強さの金属です。
医療で生体に埋め込む金属として非常に注目されています。軽さやアレルギーのなりにくさにより、それまで主流だったステンレスからチタンに素材が置き換わってきているほどです。
高級な貴金属には含まれない素材なので比較的安く手に入ります(サージカルステンレスに比べると高いです)。
金属アレルギーになりにくいのは純チタン
金やプラチナも金属アレルギーになりにくいのですが、これらは柔らかい金属のため純金や純プラチナでピアスを作ることはほぼ不可能です。(できてもスゴイ値段になるはずです)
一方、チタンは硬い素材のため、純度が高くてもピアスとして作成できるのです。
純チタンピアスは軽く、アレルギーになりにくい素材としてオススメです。
また、サージカルチタン(チタン合金)は値段を抑え、アレルギー対策ができ種類が豊富なため、こちらもオススメです。
色が変えられるのはチタン
特別な処理をして、「下地」の金属の表面に「金属の膜」を作り出すことを「PVD」と言い、その中の方法の一つが「IP:イオンプレーティング」と言います。
主にチタンの被膜がピアスなど装飾品の色付けで活躍しています。
色のついた別の金属(合金)を上から塗らなくても、色が出せるため、アレルギー対策ができるカラフルなピアスが数多く販売されています(*^-^*)
軽いのはチタン
チタン 4.5
サージカルステンレス316L 7.9
チタンはサージカルステンレスに比べ、半分程度の比重になります。
樹脂ピアスやガラスに比べると重たいのですが、金属の中では断トツで負担を軽くすることができます。
ファーストピアスや肉芽にオススメされる理由です(^^)/