- 1日1回、汚れを洗い流す程度
- 消毒ではなく泡洗浄
- 動かすなら、慣れてからちょっとずつ
- ファーストピアスは外さない
- セカンドピアス以降は様子見て
- 水分は優しく、ふんわり除去
このページでは、いつから、どうやってピアスホール洗浄(ケア)を行うかの目安をお伝えします♪
洗浄はいつから必要?
ピアスホールをあけた当日は積極的に洗浄する必要はありません。
2~3日経ってくると汚れや新陳代謝による「垢」が溜まってくるため、適度に洗浄することがトラブル回避になります(*^-^*)
ということで、少なくとも2~3日経った頃からはきちんと洗浄をしていきましょう♪

今から、時期ごとの洗浄法についてお伝えしますね♪
基本的な洗い方

1日1回、汚れを洗い流す
傷に「汚れ」がたまるとバイキンが繁殖する原因となり、傷の治りが遅くなる原因ともなってしまいます。
「汚れ」を落とすためには、洗浄=充分な流水でしっかりと洗い流すことが大切なのです(*^-^*)
創の洗浄においては十分な量の生理食塩水や蒸留水,水道水を用い,治癒を遷延させる原因物質をしっかりと洗い流すことが重要となる
創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―1 – 日本皮膚科学会
消毒ではなく泡洗浄

数日経つと汚れが気になる・・・リンスがベタつく・・・流水だけだと汗が落ちないのようになってきます(^^;
そんなときは、泡洗浄♪
皮膚の強さや汚れ具合によって、毎日でも、時々でも。
ボディソープや洗顔をモコモコ泡立てて、優しく乗せます。
もちろん洗浄のあと、泡はしっかり流してください。
こすらなくてOK。泡でフワフワしてください(^▽^)/
ピアスを動かしたり、泡を何分か置くという間違った情報もありますが、トンデモナイ。
10~20秒でOK!

洗い方も、色々研究されてるんです。笑
動かすなら、慣れてきてから
ファーストピアスの時期
ピアスを開けたばかりから動かして洗う人が居ますが、穴の中に泡が残ると雑菌が繁殖する原因になります。
また、動かすことで摩擦が起きて傷の治りが遅くなります...
動かすとしたら、慣れてきたころ(1週間~1か月様子を見ながら)、泡を落とした後、シャワーをかけながら優しく。
少なくとも、回す必要はありません(^^;
セカンドピアスの時期
皮膚がだんだん完成してくるこの時期は、ピアスホールの中のにおいや汚れが気になりだす時期です。
ピアスホールの完成の目安などを参考にしながら、順調であれば少しずつピアスホールの中まで洗浄して汚れを落としてあげましょう。
傷などが無ければ泡を着けたままピアスを前後に動かしたり、塞がらない程度になればピアスを外して洗浄してもOKです♪
完成後のホール
塞がらないくらいに完成したホールは綺麗に洗わないとめちゃくちゃ臭くなります(^◇^;)
ぜひしっかりと洗ってあげてください。
水分は優しく、ふんわり除去

傷をイチイチ乾燥させる時代はもう終わりました。
ドライヤーで乾かしたり、綿棒で擦って拭き取ったり...は不要です!
そんなに頑張らなくていいし、そんなに刺激しないでくださいね(^^;
刺激しないように、ふわっと水分除去してください。

あ。
もちろん完成しきったへっちゃらホールはガシガシ洗って・拭いてOKです、笑
洗浄にまつわるケアのポイント
お風呂で洗浄がラクチンでオススメ

ピアスをあけてから、特に当日はお風呂に入れない?
と思っている人も居るみたいです。
心配なら入らなくても良いと思いますが、あけた直後ホヤホヤでなければ入ってもOKです。
参考 ピアス開けたあとのお風呂は?
お風呂とは別にわざわざ「洗浄」の時間を設けている人もいるみたいですが、お風呂ついでに洗ってしまうのがイチバン傷にもスケジュール的にもラクチンで優しいですよ♪
特別に汗をかいたりしない限り、お風呂のついで、つまり1日1回で大丈夫です。
もちろん、朝シャンと夜風呂をする人は1日2回になってもOK。
ピアスは外す?着けたまま?
ファーストピアスの場合
ピアスは着けたまま普通に洗浄、お風呂でOK。
まだまだ弱い傷口なので、過度に動かしたり、特に回したりするのはNGです。
セカンドピアス以降
安全なセカンドピアスをつけていることが前提ですが、塞がる可能性のある人はピアスを付けたまま洗浄、お風呂をどうぞ(^^)
塞がらないことが分かれば外してあげてもOKです。
ホットソークするなら洗浄前がオススメ

ホットソークは、耳をあたためて循環をよくし、汚れなどをふやかして浮かす効果もあります。
万が一、傷に余分な塩っ気が残っては良くないので、お風呂の前に済ませて、そのままお風呂で塩と汚れを落とせば、色々とスムーズに済みます♪
軟膏を塗るなら洗浄後がオススメ
もし軟膏を使用している場合、入浴後がオススメです。
キレイな状態で塗らないと、汚れを薬で閉じ込めることになるからです(´・ω・`)
ちなみに、お薬使用中はより丁寧に洗ってあげてください。
お薬は油(ワセリン)に溶けていますので、汚れが溜まりやすいんです。
参考 軟膏の種類について
石鹸は優しいものを
時々「薬用せっけんを」とか「殺菌力の高いハンドソープを」という指導を見かけます。
お耳がそれに耐えられるならok、ただ洗浄の目的は「殺菌」ではありませんので薬用も殺菌力もいらないんです。
どのような種類の洗浄剤あるいは石鹸が創傷治癒において優れているかについては報告がない
創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―1 – 日本皮膚科学会
つまり、「このせっけんが良い!」なんて誰もわからないのです。
確実に言える事は、肌の負担になるのはNG。
ということで…
シンプルで優しい、できれば弱酸性のものがイチバン。
なぜ洗浄が良いの?
傷ではなく、床ずれのお話なのですが、石鹸を使うことで傷の直りが早くなったという研究結果があります。
一般的に病院でも泡で傷(の周囲)を洗浄することが多くなってきました。
ちなみに、石鹸の種類が何が良いかという検討は今のところされていないので、皮膚の健康な状態を崩さないように「低刺激」「弱酸性」できれば「無香料」のものがいいとされています。
もちろん、肌に合えばその条件に必ずしも沿う必要はありません。参考図書にもよりますが、泡は汚れに10~30秒程度接触していれば十分汚れを包み込むことができるとのことなので、数十秒だけ待ってから洗い流すのがいいと思います。
洗浄の温度ですが、冷たすぎると血管が縮んでしまい循環が悪くなります。
そして、冷えた耳を温めようとこんどは血管が拡張して痛くなったり赤くなったりしてしまうので、場合によっては好ましくありません。
また、極端に熱くなってもタンパク質が壊れてしまいますし、熱を持っている場合は悪化の原因にもなります。
水の量に関しては、十分な量でないとしっかり泡や汚れを流せません。
水圧も、高すぎると傷口の負担になりますし、弱すぎても肌の上をすべるだけでしっかり汚れを落としません、優しいシャワー程度が適切です。