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ピアスの種類や形

バイオプラストはファーストピアスになぜ危険?

バイオプラストをオススメしない

​なぜかネット上でバイオプラストがファーストピアスに向いているという話があるそうです。

理由を調べると「医療用だから」「石油でなくトウモロコシからできているから」「消毒が出来るから」というもの・・・。

もちろん優れている点は多くあります
かといって、ファーストピアスに絶対的に向く理由になりません

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そもそもバイオプラストって何?

Googleでも、医療職者向けの販売サイトでも、検索すると歯医者さんの入れ歯や歯形の商品名しか出てきません。

「バイオプラスト」という素材は無いのです。

商品としてのバイオプラストについて調べて行くと、素材は「エチレンビニールアセテート」という「熱可塑性合成樹脂」つまり、ピアスで嫌われ者の「プラスチック」です。

後から説明するように生体適合性としてはピアスに使用して問題ないとの明記はあります。

しかし、ファーストピアスに使用できるかどうかとは別の話

どこを探しても正確な説明はありません。

バイオプラストという製品の証明書

色々調べるうちに、バイオプラストという製品のHPを見つけました。

そこにあった、バイオプラストという素材の証明書です。

要約すると

少なくとも生体適合性に関してはピアスの使用に関して問題ないけど、製造方法によりますよ

ということ。

In answer to our inquiry on 2002-05-06 we can give the following information about the material bioplast corresponding to the current state of knowledge it represents a material, which is considered to be safe for the production of piercing jewelry as far as biocompatibility is concerned.
2002年5月6日の照会の回答。少なくとも生体適合性に関しては、バイオプラストは現在の知見に照らし合わせると、ピアスの生産として安全な材料だという情報をお伝えできます。


We specially point out, that the above examination applies to the material itself but not automatically to products made of it.
あえて指摘するとすれば、上記の調査は、素材そのものへの適応であり、素材から作られた製品に自動的に適応されるものではありません。

However if products are prepared in good and constant quality and are processed according to the guidelines issued by borealis they are assumed to be safe as well.
ただし、製品が良好で一定の品質で調合され、borealisのガイドラインに従って処理されているなら、それら(素材から作られた商品)も同様に安全であるとみなされます。

In case of doubt the safeness of the products has to be proven by means of appropriate tests.
疑わしい場合は、適切なテストによって製品の安全性を証明する必要があります。

http://www.bioplast.com/certificate

生体適合性とは

簡単に言えば「体の一部と認識しやすいかどうか」、つまり、異物として認識しにくいかどうか

生体は体内に異物が混入すると、異物反応と呼ばれる反応を起こし、混入した異物を除去するよう応答します。また、「ある材料を装着あるいは移植した際に、生体に異物として認識され、排除されることなく馴染む性質」のことを生体適合性(biocompatibility)と呼びます。すなわち、異物反応を引き起こす程度が低い材料ほど、生体適合性は高いことになります。、生体材料は、現在も材料の表面改質や複合化により、生体適合性を高くする研究開発が行われています。合成樹脂の分野では表面修飾などにより、血液適合性に優れる抗血栓性材料の研究開発が進展しています。

生体材料の必要条件としては、生体適合性の他に、可滅菌性、生体安全性(細胞非毒性と組織非刺激性)、生体結合性(硬組織結合性と軟組織結合性)、生体機能性(生体機能代替等)、耐久性(耐劣化、耐腐食、耐摩耗)等が挙げられます。
合成樹脂を生体材料に用いる場合にも、これらの要求される条件を満たすべく研究開発を進める事が必要となります。特に合成樹脂では、モノマー自体の毒性、樹脂中の残留物やその分解生成物についても評価しなければなりません。

様々な用途で用いられる、「生体適合性樹脂」

生体適合性が良い(異物として認識されにくい)、軽い、柔らかい、消毒液が使用できる、比較的安い、という点から、後述するように「売ってあるものが本当にバイオプラストなら」肉芽やピアスの排除の対策としては優秀だと思います。

ただし、ファーストピアスに利用できるという証明にはなりませんし、実際にトラブルになる話も多く聞きます。

正直、トラブルに対応できればポリプロピレン(100均でたくさん入ったピアス)でだってピアスホールは完成しますから、いくら安くても帯に短しタスキに長し状態。

通販サイトに問い合わせ

気になったので楽天やAmazonでバイオプラストのピアスを販売している、出来る限りの販売元に連絡を入れました。

1社を除き回答して下さった会社は全て「ファーストピアスにするには傷つきやすいので不潔です、自己責任で」という内容でした。

結論:バイオプラストはオススメしない

ピアスショップの説明を見ていても「シリコン素材/バイオプラスト」とか、「アクリル … バイオプラスト」とか、ばっかり(´・ω・`)

アクリルなのか、バイオプラストなのか|д゚)
シリコンなのか、バイオプラストなのか|д゚)

どっちやねん!という状態です。

アクリル製やシリコン製のバイオプラストとか…大げさに言えばガムテープでできたセロテープぐらいの違いでは・・・?

本来、バイオプラストは「ポリプロピレン」よりは柔軟性・弾力性にすぐれていて、天然の澱粉(でんぷん)から出来ているので、生分解する(環境中で分解する)ために、環境に優しい素材として注目されています。

トウモロコシデンプンは土に還るので優しいですが、耳には関係ありません(笑)。
消毒ができても、ファーストピアスには向きません。

肉芽などには非常に向くと思うのですが、ピアス販売会社も製品を理解できていないのが浮き彫り。

そんな商品、買いたくない…のは私だけでしょうか。

非常に残念です。

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