ピアスホールの「腫れ」(赤い・かゆい・痛い)は、ホットソークをするように勧められることが多いですが、実は原因によって対処法は異なります。
順番に原因を確認していくのがコツ!
- 金属アレルギーをまず疑う!
- ピアスの素材と形を確認
- 刺激をしてないか?(洗い方・×消毒・×回す)
- ホットソークを試す
- 軟膏の使用を検討(市販・病院)
ちなみに、透明ピアスが腫れの原因っていうのは半分嘘!
これから詳しく、ピアスによる腫れの正しい対処法についてお伝えしますm(__)m
ファーストピアス・セカンドピアス・長年経ったピアス、耳たぶ・軟骨・へそや鼻…すべてに共通しています(^^)/
腫れの症状おさらい
赤い・痛い(かゆい)・熱っぽい
ピアスホールが腫れというのは赤い・痛い(かゆい)・熱っぽい・ふくらんでいるなどの症状のことです。(デキモノや肉芽は対処が少し変わってきます)
膿や体液が出る
一緒に体液が出る場合もあります。
体液は種類を見極めるのが大切です!
腫れを治すための対処法
ピアスの素材と形を確認
意外と多いのが、金属アレルギーでのかぶれ・ピアス自体の刺激による腫れ。
①金属アレルギー対策のピアスか?
金属アレルギーでピアスが腫れているのに膿んでいると勘違いしている人が結構います(T ^ T)
ピアスホールの周りが赤く、汁が出ている人
ぜひ「絶対大丈夫なピアス」なのかどうか、一度チェックしてくださいね。
②安全な形のピアスか?
ピアスの調子が悪い時には、ピアスの形も確認。
耳たぶピアスの場合はストレートバーベルやスタッドピアス、ボディピアスでは場所によってラブレットスタッドやカーブドバーベルが適しています。
- リングのピアス
- 揺れるピアス
- 大きなピアス
- 重たいピアス
あ…と思った人は、こちらの「安全なピアスの選び方」を参考にするか、ボディピアスの人はリテーナーなど軽いピアスを使って耳を休めてあげてくださいね。
刺激をしない
刺激の対策をすることで、細菌感染などのトラブルと触ることや消毒液による物理的な刺激からピアスホールを守ることができます。
①必要以上に触らない
ピアスホールはとっても繊細です。
逆に、手はバイキンがたくさーん住んでいる不潔な場所((+_+))
- 不必要に触らない
- 必要以上の付け替えはしない
- 寝ている時に圧迫したりしない
ということを意識してください。
透明ピアスと普通のピアスを付け替えたりしている人は、着けっぱなしOKな透明ピアスなどを検討してください。
②洗い方を見直す
ファーストピアスの早い段階から、ピアスを回して洗ったり、泡を穴の中に入れている人で炎症が起きているひとが多いです・・・
- 洗うのはあくまで「垢を落とす」程度でOK
- 強い石鹸も、クルクル回すのも必要ありません
逆に、セカンドピアス以降の時間が経ったピアスホールも垢が溜まらないように清潔にしてあげましょう。
③不必要な消毒はしない
きちんとした処置をすれば「絶対ダメ」ではないのですが、腫れの原因としては消毒かぶれも多いです。消毒をしているひとは一度やめて様子を見るのも◎
ホットソークを試す
今までお伝えした
- ピアスの形や素材
- 無駄な刺激を与えていないか
という点をクリアした方は、ホットソークを試すのも◎
ホットソークは、金属アレルギーでは悪化の原因となりますが、それ以外の症状では
「絶対に良くなる保証はないけれど、温める効果や塩水で汚れを落とす効果を期待できる」
安心して気軽に試せる民間療法です。
方法はとても簡単。
原材料が海水の塩を用意して
- コップやお茶碗に温かいお湯をはり、涙くらいのしょっぱさに塩を溶かす(スプーンにちょっと乗せるぐらい)
- 気持ちいいだけ患部をちゃぽっと浸けたあと、優しくシャワーで洗い流す
たったこれだけ(*^-^*)
詳しくは参考 ホットソークのページをご覧ください♪
軟膏の使用
腫れを無理やり鎮めるには「ステロイド軟膏」、バイキンの感染を抑えるには「抗生物質軟膏」場合によってはどちらも併用することもあります。
また、飲み薬で治すこともあります。
軟膏は市販でも売っていますが、必ず添付文書を読んで用法容量を守ること。
できれば、信頼できるお医者さんにかかってくださいね!
間違った対処法
実は
- 金属アレルギーのときのホットソーク
- 感染を起こしているときの腫れをおさえる軟膏
- 金属アレルギーのときの抗生物質(ドルマイシンなど)
- 間違ったタイミングでの冷やす行為
など、一般的には腫れに効くとされている対処法は、腫れの原因によっては症状を悪化させることがあります。
詳しく知りたい人は以下のページをご覧ください
病院に行くタイミングは?
どんな軽度な症状であっても、病院に行ってはいけないことはありません。
逆に、これぐらい重い症状であればぜひ病院を受診してほしい目安をお伝えします
耳たぶの腫れ
耳たぶの場合、よほどひどい腫れでなければ自分で対処できることが多いです。
- 自分で対処しても、症状が治らないとき
- どんどん酷くなるとき
- ケロイドや粉瘤腫などの可能性がある場合
…には、ぜひ無理せず専門医を受診しましょう。
軟骨ピアスの腫れ
軟骨は、耳たぶと違い中心に軟骨組織、その周りを軟骨膜が囲んでいます。
この軟骨膜が一気に腫れあがって耳がパンパンになってしまう耳介軟骨膜炎という症状や、軟骨膜と軟骨組織の間に血の塊が溜まってしまう軟骨血腫などを起こした場合は、きちんとした医師の対処が必要です。
- 軟骨の一部~全部がボコッと膨らんだいびつな形になる
- 軟骨全体がパンパンに腫れあがる
- 対処をしても一向によくならない・悪化する
という場合は専門医を受診しましょう。
痛い時には痛み止め?
ロキソニンやイブプロフェンなどの消炎鎮痛剤は、その名の通り痛みを取るだけでなく、炎症を和らげる効果もあります。
市販ですぐ手に入るので、明日病院に行くまで、今日の夜が楽になるように~(´;ω;`)なんて場合に効果的です(^^;
よく親知らずの抜糸のあとに処方されたりしますね。
痛みの成分を抑えることはできますが、根本的な原因を取り除くわけではないので、一時しのぎだと考えましょう(*_*;
かゆい場合の応急処置
ピアスが腫れてかゆい・・・!でも、かけない・・!
そう、痒いからと言って、傷であるピアスホールはゴシゴシかけません。
金属アレルギーなどで痒みが酷い場合はステロイド軟膏(かゆみ止め)が使用されますが、感染に弱くなるので注意が必要です(*_*;
気軽にできる応急処置は「冷やす」「あたためる」ことです。
真逆じゃない!と思うとおもいますが、こちらで説明しているように症状の時期に応じて温めるか冷やすかは正反対(>_<)
体が気持ちいいと思うほうをしてあげるといいですよ( ..)φ
ピアス穴が腫れる原因
ピアスホールが腫れる(炎症を起こす)原因としては、大きく4つ
- 治りかけ(軟骨など)
- ピアスのせい(金属アレルギー・形状)
- 触りすぎ・消毒などの刺激
- 感染(バイキンが入った)
何かの原因でピアスホールの皮膚や傷口が刺激をうけると、血管や血液細胞の動きが活発になります。
- 赤いのは、血管が広がっているため
- かゆい・痛いのは、炎症物質のため
- ふくれているのは、患部に血液細胞が集まっているため
- 体液は、細胞や血液からにじみ出る成分
※ちなみに、腫れと勘違いされるケースにも注意
- 内出血(赤~紫→黄色)
- デキモノが赤い
まとめ
まず大切なのは
- ピアスの形と素材を見直すこと
そして
- きちんと洗えているか?
- 触りすぎ・消毒していないか?
を振り返ってみて下さいね。
腫れは体が発する異常事態のサインです。
早期に対応して、悪化予防をしましょう(*^-^*)