透明ピアスは感染(化膿)を起こしやすいからファーストピアスやセカンドピアスに向いていないとよく言われますが…実際のところどうか?というと、確固たる証拠はありません。
そんな私も100均で10本ぐらい入った安~い樹脂ピアスでファーストピアスからピアスホールを完成させることもあります(*^-^*)
透明ピアス(樹脂・プラスチック)と感染(化膿)について詳しく見ていきましょう(‘_’)
感染リスクはあるかも?しれない
透明ピアスのほとんどは樹脂でできています。
金属に比べると樹脂は柔らかいのはもちろんです。
柔らかいため、表面に細かな傷が付きやすく、汚れや雑菌が溜まりやすいとされています。
とくに,ポリプロピレン表面に乾燥付着した芽胞は,加温してアルカリ洗浄を行っても4割程度が生残することが明らかとなった.
【食品製造機器の衛生管理に関する基礎研究
―食品成分と微生物の機器表面への付着挙動―】
↑食品安全の研究ですが、ステンレス(金属)よりもポリプロピレン(樹脂)のほうが、バイキンがくっついて離れにくいという結果が出ていました。
エポキシ樹脂粉体塗膜,ポリエチレン(PE),硬質ポリ塩化ビニル(PVC),耐衝撃性ポリ塩化ビニル(HI),ガラス,テフロン製の試験片(中略)微粒子の付着性はほぼ同程度であり(中略)懸濁物質の付着しやすさに材質間で大きな差は認められないことなどを指摘した.
上水配水管内面に対する微粒子・マンガン・細菌の付着特性
↑一方、色々な素材に対して微粒子をくっつけてみた実験では、素材の間でそんなに差は出ていなかった、という結果も出ています。
が、細かく文献を読んでいったら、計算上の「有意な差」は出ないけれど、ガラス・テフロンはやはり細菌や粒子などがくっつきにくいことが分かります。
加工の方法によって差が出てくるものなので、あくまで傾向の一つとして考えてくださいね( ..)φ
医療現場でもプラスチックは大活躍
実際、体に長期間留置する管(胃瘻や、中心静脈栄養など)もプラスチックの仲間で出来ています。
樹脂ピアス(プラスチックピアス)だからと過度におびえる必要は一切ないのです。
逆に、樹脂を使用してしまったからとピアスを回したり、消毒したり・・・というような、不必要なケアによってトラブルを起こしてしまっている人が多いのは確かです。
ただ、医療用プラスチックが全て絶対的に安全というわけではなく、
- 体内埋め込みによく使われるもの
- 周辺機器によく使われるもの
のどちらも医療用と呼ばれますので、特徴は理解しておく必要があります。
不安ならガラスやテフロンを選ぶ
と、いうことで、透明ピアスが感染を起こしやすいという確固たる証拠はありませんが、先程のお伝えしたように、不安ならガラスやテフロンの素材を使用すれば、汚れ=感染リスクを減らすことができると考えられます。
もしトラブルを起こした時…のために、セカンドピアスとして用意しておくようにしておきましょう♪
ガラスのピアス
テフロンのピアス
軸だけ金属にする方法もある
透明のボールを使用
どうしても透明の素材に抵抗がある・・!という方でピアスを目立たせないようにしたい場合、このように、透明のボールパーツを金属の軸に使用することもできます。
サイズが合うかどうかが問題ですが、以下の私が使用中のメーカーさんは大丈夫でした(*^-^*)
感染(化膿)の予防のために
透明が感染しやすいという証拠はなくても、感染しにくいという証拠もないので・・・
少しでも確率は下げたいですよね。
感染(化膿)を予防するためには、細菌を繁殖させず、健康な皮膚を作っていくことが大切になります。
↑こちらでは、化膿を予防するためのケアについて詳しくお伝えしています(*^-^*)
不要なケアを避け、必要なケアをしてあげることでトラブルを予防してあげてください♪