「ピアスに○○なことしてしまいました!」「熱が出てきました」「菌が入ったでしょうか?膿みますか?」という質問が良くあるんですが、冷静に考えると面白い質問です(´・ω・`)
だって、私たち体中菌だらけなんです。今更・・という話。
菌=膿むというのは、ちょっとした勘違いです。
今回は
- 菌が入ってから膿むまで
- 膿む(細菌感染)を予防するための対策
- 不安な時はどうすればいい?
- バイキンを入れない
- バイキンを増やさない
- 体がバイキンに負けない
- 生活リズムが悪い
- 喫煙や過度な飲酒
- 過度な食事制限
- 不衛生な環境
ということについてお話します(^^)/
菌が入る=膿むじゃない!
感染(膿む)までの道のり
1.バイキンが侵入する
まず、本来耳の皮膚の下は無菌状態なので、バイキンが侵入しないと膿みません。
ところが、ピアスを開けた時点で「無菌」の継続はほぼ不可能なんです(^^;
どれだけ頑張っても繋がっている皮膚は無菌にできないし、ピアッシングの動作ですでに無菌ではなくなってしまうのです。
ただ、だから感染するわけじゃない、
ということです!
じゃあ、どうやったら感染する(膿む)の?という疑問を説明していきます。
2.バイキンが増える
侵入したバイキン、少ない数のままであれば感染はしません☆
バイキンは、体に感染してやろうと、体の老廃物などをエサにして、一生懸命に増えて増えて・・・を繰り返します。
一方、バイキンをやっつけるため「白血球」などの血球戦士が闘いを挑みます。
(このあたりでは、少し白く濁った体液が出ます)
3.体がバイキンに負ける
バイキンが増えるスピードに体の戦士「白血球」などが負けたとき、感染が成立します。
バイキンは自分が死なないように、どんどんと居場所を広げて自分を増やしていくのです。
体が戦うスピードを超えてバイキンが勝っていく場合、感染が広がっていきます。
白血球の死骸や、バイキンから出る物質や、体液など色々なものが混ざって「膿」が出てきます(´・ω・`)
膿と体液の違いや対策については
を参考にしてくださいね(*^-^*)
全身に派生(発熱など)
いままでの道のりは「局所感染」と言って、患部でのみ起こります。
局所感染が長引き、リンパや血液の流れに細菌が侵入していき、体が太刀打ちできずに更に感染が拡大してしまった場合・・・
全身的な感染(敗血症)になり、更に別の部位で膿の塊などができてしまうと、重篤な状態になることもあります。
耳ピアスで死んでしまう・・・なんて不安な噂もありますが、これだけ長い防御反応が負け続けないと起こる現象ではないので、健康体の人はきちんとケアができていればそんなに気にしなくてもいいでしょう。
逆に、可能性としては起こり得る・・・ということですから、トラブルがあったときにはほったらかしにせず、きちんと対処しましょう♪
つまり、菌を増やさなければ良い
と、いうことで、感染(膿む)を防ぐためには
という3つのことが大切なのです。
今から具体的なケアを説明していきますね(*^-^*)
感染を予防するために出来るケア
必要以上に触らない
手というのは、色々なものに触ったり、汗をかいたりしますので、細菌の種類や数は相当なものです。
いくらバイキンを増やさなければ存在してもOKとは言え、さすがに清潔でない手でむやみに触るのはNG。
ピアスが気になって手で触れば触るほど、新しい細菌が耳へとお引越ししていきます(´・ω・`)
ピアスに触れるのは最小限とし、ケアの前後にはきれいに手を洗ってくださいね。
また、刺激にもなりますので、ピアスは不用意に触らないようにしましょう。
石鹸や汚れ・消毒液の残りを落とす
細菌たちは、汚れを餌に増えていくと思ってください。
つまり、適度な洗浄をして、傷口を綺麗に保っているほど細菌は住みにくいのです☆
とはいえ、洗いすぎ・消毒は良い細胞の負担になるので禁物です。
消毒はしない
バイキンを増やさないようにするなら、消毒をすればいいんじゃ・・・?と思っている人は、このサイトに初めましての人ですね(*^-^*)
消毒がバイキンを殺す以上にデメリットを与えまくる件についてはコチラのページでお伝えしています
少なくとも、予防として消毒をする意味は一切ありません。
適度な湿り気を保つ
適度な湿り気は傷口の治りを良くするので、乾燥は禁物×
洗浄のたびにカラっカラに乾燥させたり、消毒したり、皮膚の状態が悪くなると乾燥傾向になるので、過剰なケアは避けてください。
一方、傷口で悪さをする細菌の多くは湿り気が大好きです。
「無駄な軟膏」「汗の放置」「ぴったり皮膚に沿ったキャッチや飾り」などは過度な加湿を招くので、避けるようにしてくださいね(^^)/
傷の大きさを小さくする
ピアスの感染は、傷口からおこります。
しっかりした皮膚が張ってしまえば、バイキンが侵入する経路が無くなるのです(^^)/
なので、ピアスホールができるだけ早く完成するように適切なアフターケアを心がけ、拡張やピアスの付け替えは無理をせず、傷を作らないように優しく慎重に行ってくださいね♪
カサブタもバリアの機能があるので、積極的には剥がさないようにしてください。
免疫を強く保つ
そもそも、体が元気じゃないと、免疫力というのは高まりません。
はピアスホールだけでなく、健康に生きていくうえでは避けたい事…
健康に過ごして、たくさん食べて、たくさん笑って、元気な体を保ってください(*^-^*)
ピアスを開けたら発熱した
昨日ピアスをあけたら発熱したんですが、細菌感染でしょうか・・と不安になる人がいますが、創感染が全身に派生するには時間がかかります。
開けてすぐであれば、おそらく関係ないと思いますが、まずは熱の対策をしながらピアスホールの状態が悪くないかだけそっと観察し、症状が酷い場合は医師に相談しましょう。
体調不良が心配なとき
体調不良の時にピアスを開けると、細菌感染に弱くなると考えられます。
新しくピアッシングすることは避け、既にピアスが開いている人は過度な付け替えや刺激を与えないようにしましょう(*^-^*)
ピアスが腫れた・膿んだ時
ピアスの腫れや膿は、それぞれ対処法が異なります。
腫れた・膿んだからと、細菌感染だ!と悲しむ必要はありません。
よくあるトラブルなので(^^;
原因を考え、改善するためにできることを考えていきましょう。