このページでは、いつから、どうやってピアスホール洗浄(ケア)を行うかの目安をお伝えします♪
基本的な洗い方
- 優しいシャワーが基本
- 低刺激の泡で包み洗い
- 10秒ぐらいでOK
- 動かすかどうかは時期による。
- ピアス開けたばかりは動かさない
- 生傷が癒えていれば動かして洗ってOK
- セカンドピアス以降は積極的に動かして
- しっかりと泡を流す(穴の中にも残らないように)
- 優しく水分をふき取る
では、洗い方の理由やコツを詳しくお話します(^^)/
1日1回、お風呂のついででOK
傷に「汚れ」がたまるとバイキンが繁殖する原因となり、傷の治りが遅くなる原因ともなってしまいます。
「汚れ」を落とすための一番の基本的な洗浄=充分な流水でしっかりと洗い流すこと(*^-^*)
お風呂とは別にわざわざ「洗浄」の時間を設けている人もいるみたいですが、お風呂の最後に洗ってしまうのがイチバン傷にもスケジュール的にもラクチンで優しいですよ♪
特別に汗をかいたりしない限り、お風呂のついで、つまり1日1回で大丈夫です。
もちろん、朝シャンと夜風呂をする人は1日2回になってもOK。笑
泡洗浄はいつから?
ピアスを開けた当日は(すでに清潔にしてあるはずなので)洗うとしても流水だけでOKです。
もちろん、お風呂に入ってもOKですよ!
ピアスを開けて数日経つと・・・汗が気になる・・・リンスがベタつく・・・新陳代謝で溜まった垢や汚れが、流水だけだと落ちないようになってきます(^^;
そんなときは、泡洗浄♪
皮膚の強さや汚れ具合によって、毎日でも、時々でも。
ボディソープや洗顔をモコモコ泡立てて、優しく乗せます。
もちろん洗浄のあと、泡はしっかり流してください。
ピアスを開けたばかりは、こすらなくてOK。泡でフワフワしてください(^▽^)/
ピアスを動かしたり、泡を何分か置くという間違った情報もありますが、トンデモナイ。
傷の状態なら10~20秒でOK!
洗い方も、色々研究されてるんです。
ピアスを動かして洗うのは?
ファーストピアスの時期
ピアスを開けたばかりから動かして洗う人が居ますが、穴の中に泡が残ると雑菌が繁殖する原因になります。
また、動かすことで摩擦が起きて傷の治りが遅くなります...
動かすとしたら、慣れてきたころ(1週間~1か月様子を見ながら)、泡を落とした後、シャワーをかけながら優しく。
少なくとも、回す必要はありません(^^;
セカンドピアスの時期
皮膚がだんだん完成してくるこの時期は、ピアスホールの中のにおいや汚れが気になりだす時期です。
ピアスホールの完成の目安などを参考にしながら、順調であれば少しずつピアスホールの中まで洗浄して汚れを落としてあげましょう。
傷などが無ければ泡を着けたままピアスを前後に動かしたり、塞がらない程度になればピアスを外してお耳をモミモミ洗浄してもOKです♪
完成後のホール
塞がらないくらいに完成したホールは綺麗に洗わないとめちゃくちゃ臭くなることも(^◇^;)
ぜひしっかりと洗ってあげてください。
水分は優しく、ふんわり除去
傷をイチイチ乾燥させる時代はもう終わりました。
ドライヤーで乾かしたり、綿棒で擦って拭き取ったり...は不要です!
そんなに頑張らなくていいし、そんなに刺激しないでくださいね(^^;
刺激しないように、ふわっと水分除去してください。
あ。
もちろん完成しきったへっちゃらホールはガシガシ洗って・拭いてOKです、笑
洗浄にまつわるケアのポイント
ホットソークするなら洗浄前がオススメ
ホットソークは、耳をあたためて循環をよくし、汚れなどをふやかして浮かす効果もあります。
洗浄の前後、絶対こっち!というわけではないですが、万が一、傷に余分な塩っ気が残っては良くないので、お風呂の前に済ませて、そのままお風呂で塩と汚れを落とせば、色々とスムーズに済みます♪
軟膏を塗るなら洗浄後がオススメ
もし軟膏を使用している場合、入浴後がオススメです。
キレイな状態で塗らないと、汚れを薬で閉じ込めることになるからです(´・ω・`)
ちなみに、お薬使用中は、より丁寧に洗ってあげてください。
お薬は油(ワセリン)に溶けていますので、汚れが溜まりやすいんです。
参考 軟膏の種類について
ピアスホールの石鹸は低刺激なものを
時々「薬用せっけんを」とか「殺菌力の高いハンドソープを」という指導を見かけます。
薬用石鹸は洗浄と一緒に殺菌もできるなんて一石二鳥じゃん!と思いがちなのが落とし穴。
手洗いの場合は良いんです(皮膚が弱くない限り)
ミューズには殺菌成分について「サリチル酸」配合と記載されています。このサリチル酸、殺菌作用のほか、「ウオノメコロリ」なんかで使用される「角質軟化成分」です。つまり皮膚の成分を溶かして柔らかくするんです。
キレイキレイの「イソプロピルメチルフェノール」は濃度は違えど、消毒薬の一種です。ピアスを開けた後の消毒は不要なのは有名になってきましたよね。なのに、石鹸にそのような成分、必要でしょうか(^▽^;)
洗浄方法の間違いでピアスホールの状態を悪くしている人がたくさんおられるので、トラブルを起こしているひとは石鹸にも気を配ってください。
お耳がそれに耐えられるならok、ただ洗浄の目的は「殺菌」ではありませんので薬用も殺菌力もいらないんです。
ちなみに、「このせっけんが良い!」なんて研究は特にされていないので、どのメーカーが良いとかは誰もわからないのです。
確実に言える事は、肌の負担になるのはNG。
肌は弱酸性を保っています。
しかし洗浄成分はたいていアルカリ性のため、弱酸性に戻るまでに時間がかかり、その間はバリア機能が低下すると言われています。
できれば弱酸性が望ましいのですが、やはり石鹸の性質上難しいことのなので、低刺激というのを第一に考えられたらいいと思います(*^-^*)
つまり。
なぜ洗浄が良いの?
傷ではなく、床ずれのお話なのですが、石鹸を使うことで傷の直りが早くなったという研究結果があります。
一般的に病院でも泡で傷(の周囲)を洗浄することが多くなってきました。
ちなみに、石鹸の種類が何が良いかという検討は今のところされていない*1ので、皮膚の健康な状態を崩さないように「低刺激」「弱酸性」できれば「無香料」のものがいいとされています。
もちろん、肌に合えばその条件に必ずしも沿う必要はありません。参考図書にもよりますが、泡は汚れに10~30秒程度接触していれば十分汚れを包み込むことができるとのことなので、数十秒だけ待ってから洗い流すのがいいと思います。
洗浄の温度ですが、冷たすぎると血管が縮んでしまい循環が悪くなります。
そして、冷えた耳を温めようとこんどは血管が拡張して痛くなったり赤くなったりしてしまうので、場合によっては好ましくありません。
また、極端に熱くなってもタンパク質が壊れてしまいますし、熱を持っている場合は悪化の原因にもなります。
水の量に関しては、十分な量でないとしっかり泡や汚れを流せません。*2
水圧も、高すぎると傷口の負担になりますし、弱すぎても肌の上をすべるだけでしっかり汚れを落としません、優しいシャワー程度が適切です。
*1
どのような種類の洗浄剤あるいは石鹸が創傷治癒において優れているかについては報告がない
創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―1 – 日本皮膚科学会
*2
創の洗浄においては十分な量の生理食塩水や蒸留水,水道水を用い,治癒を遷延させる原因物質をしっかりと洗い流すことが重要となる
創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン―1 – 日本皮膚科学会