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ピアストラブル

【クエン酸は危険!】ピアス肉芽の正しい治し方

ピアスのデキモノ、肉芽、しこり、ケロイド-等

ピアス肉芽、特に軟骨部ではつきものですよね・・・管理人も特に斜めのピアスホールですぐにできます。

肉芽の性質さえ分かっていれば、ピアスを外さなくても対応できるケースが多いので、無理な民間療法で傷口を悪化させる前に、安全にできる対策をしましょう(^^)/

この記事のポイント

ピアス肉芽とはピアスホールに発生する「デキモノ」のこと。

安全にできる対策は限られていて、軟膏やホットソークは肉芽の種類によっては悪化の原因になります!

クエン酸療法・針でつぶすのはもってのほか!

では、詳しく解説をしていきます☆

ピアス肉芽とは?

ピアス肉芽(にくげ・にくが)とは、一般的にピアス周囲にできるデキモノ。

(医学的な意味の肉芽より広い範囲の症状を指します)

実はピアス肉芽には、いくつか種類がありますが、このページでは共通の対策をお伝えします。

ただし、モリモリ大きくなっていく「ケロイド」だけは、自力では不可能なので躊躇せず病院に行く必要があります!!!

自宅で試せるピアス肉芽の治し方

ピアスを外す

肉芽の原因のひとつはピアスの負担

つまり、手っ取り早いのはピアスを外してほっとくことです。

外したら治る事は多いですが、ピアスホールを閉じるのは嫌ですよね…
これから、ピアスを着けたままできる対応をお伝えしていきます

ピアスの種類を検討

ピアス肉芽の対策のためには、まず「異物」と認識されないようなピアスを選びます

  1. 小さくする(ただし埋まらない大きさ)
  2. 軽くする(金属以外や、金属であれば純チタン)
  3. 短くする(ただし圧迫しない長さ)
  4. ​それでもだめなら細くする

ストレート軸であることが前提です!
※場所によってはカーブドバーベルを使いますm(__)m

肉芽の治療用ピアスとしてシリコンチューブを使う事が多いですが、使いやすさや値段を考えるとはじめは軽いリテーナーがおすすめです。

私はこの2点を使い分けています

NGパターンチェック

  • ピアスの軸が長すぎる
  • ナナメにささっている
  • CBRやフープを着けている
  • 飾り・素材が重たい
  • 耳に合わないピアスをしている
  • 傷つけたまま放置した
  • 無理な拡張をした
インダストリアルの場合は、1本ずつに分けてあげることも考えて。

清潔・安静にする

適切な洗浄とケアを行うことは皮膚の状態を良くすることになり、すべてのトラブルの対策になります。

感染(化膿)かな?と思ったら、感染対策のページを参照してくださいm(__)m

ホットソーク

根本的な原因を取り除くのではなく、患部を温め血行促進=新陳代謝を促す効果や、塩水で汚れを落とす効果を期待できます。

金属アレルギーには注意が必要ですが、ピアスはつけたままでも気軽に試せるのがオススメポイント。

肉芽によっては外科的な処置が必要なこともありますので、しばらく実践して効果がなければ、形成外科や皮膚科(選び方はこちら)を受診してくださいm(__)m

今まで紹介した

  • ピアスを見直す
  • 清潔を保つ
  • ホットソーク

の3つの対策は、自力で安全に行える対処法です。

ここからは、肉芽の性質を見極めて、治療の段階に応じて処置を変えていく必要のある治療について参考までにご紹介します。

自己判断が難しい治療法

つまり、ここから紹介する治し方は、ピアス肉芽の種類によっては正反対だったり、まったく意味のない治療になったりすることもあるので、自己判断では難しく、信頼できる医師の診察の上で行ってほしい治療法です。

軟膏

抗生物質軟膏(市販はドルマイシンなど)

これらの抗生物質軟膏は、何にでも効くとしてかなりピアス愛好者の中で使われてきた軟膏です。

しかし

感染(バイキン)が原因の肉芽正しく使用できれば効果が期待できますが、ピアスの負担やケロイドのような肉芽では効果がありません

用法・容量を守って使用することが大切です。

ステロイド軟膏(市販はテラコートリルなど)

ステロイドには細胞の力を弱めることで、

  • 炎症を起こすこと
  • 余分な細胞ができること

を阻止する力があり、病院では肉芽に対して注射や張り薬などの治療が行われることが多いです。

ただ、ステロイドにはバイキンと戦う力を下げてしまう副作用があるので、感染を起こしやすくする正常な皮膚ができにくくなるなど悪い効果もあります。(詳しくは薬のページへ

「タイミング」が難しい治療かと思います。

(参考)オロナイン

オロナインは消毒軟膏の種類に分類されます。

が。

あまり直接的な効果はありません。

詳しくは薬のページへ

圧迫療法

このようなグッズを使って肉芽を上から圧迫する治療です。

実際、医療現場でもスポンジや樹脂製の円盤のようなものなどを使って肉芽やケロイドに対して行われている治療法です。

ただし、肉芽の性質によっては逆に大きくなっていくことも…。
必ず皮膚科や形成外科で治療についての相談をして下さい。

外科的切除

お薬で治らなかったり、もう手遅れサイズの肉芽やケロイドは外科的に切除されることがあります。

病院では、きちんと細い針で局所の麻酔をして「手術」という形式がとられるとおもいます。

(一部小さなものでは焼くこともあります)

切除する範囲をきちんと見極め、必要最低限でカットしてきちんと縫合、アフターケアを行っていく必要がありますので、自己判断でニードルなどを使った処置は絶対にしないでくださいね(>_<)

絶対にやめてほしい治療法

クエン酸療法

この治療を医療現場で行っているという話は聞いたことがありません。

クエン酸水溶液を作成し、肉芽部に浸す治療です。

肉芽表面のタンパク質に化学反応でヤケドさせてカサブタにして除去しようというもの。

理屈としては、血管拡張性肉芽腫でもしかしたら液体窒素療法のような役割をして治療できるのかも?しれませんが、リスクが大きすぎます。

もちろん肉芽の根本的な原因を絶たないと再発します。

肉芽を潰す

膿瘍の場合は中から膿が出てきて楽になったり、良くなったように感じるかもしれませんが根本的な解決ではありません。

ちなみに、下の画像のような肉芽をつぶす人が多いですが、これはほとんどの場合血豆ではなく毛細血管の塊のようなもので、潰すと少し小さく見えますが、中身がきれいに無くなるわけではありません。再発や悪化を招きます…

ピアス肉芽-血管肉芽腫の典型画像

治りが非常に悪い肉芽は外科的に切除されることもありますが、潰すのとは全く異なります

処置はきちんと形成外科や皮膚科などの医師に行ってもらいましょう

病院の選び方

いかがでしたか?

肉芽=クエン酸、肉芽=ドルマイシンと気軽に考えず、きちんと原因を理解して体に合わせた対処法をとってあげてくださいね(^^♪もちろん、

  • 治らない・・・
  • どうしていいかわからない・・・
  • もう専門家に任せよう!

という場合は病院へ!

ピアスで特に肉芽治療の専門は形成外科(整形じゃないですよ!)、もちろん皮膚科も炎症や簡単な治療はできますが、専門的な外科治療になると先生に相談してみてくださいね。

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