ピアス肉芽とはピアスホールに発生する「デキモノ」のこと。
- 自力で出来る対策
- ピアスの種類をチェック
- × 軸が長すぎる
- × ナナメにささっている
- × CBRやフープ
- × 飾り・素材が重たい
- 清潔・安静にする
- × 傷つけたまま放置
- × 無理な拡張
- ホットソーク
- ピアスの種類をチェック
- 病院で行われる治療
- 抗生物質やステロイドの軟膏(自力で行う場合も必ず添付文書を読む)
- 圧迫療法
- 外科的切除
- オススメしない民間療法
- クエン酸療法
- 自分で潰す
ただし、モリモリ大きくなっていく「ケロイド」だけは、自力では不可能なので躊躇せず病院に行く必要があります!!!(ケロイドと肉芽はどう違う?)
では、詳しく解説をしていきます!
ピアス肉芽とは?
肉芽腫とは、慢性的な炎症に基づいて生じる腫瘤です。 (中略)
異物肉芽腫 – 日本形成外科学会
異物および、肉芽腫の摘出が原則です。
ピアス肉芽(にくげ・にくが)とは、一般的にピアス周囲にできるデキモノを指します。
実はピアス肉芽には、いくつか種類がありますが、このページでは共通の対策をお伝えします。


ピアス肉芽の種類は色々ですが、安全に行える対処法は共通しています。
ピアス肉芽の治し方(自力で)

ピアスを外す
肉芽の原因のひとつはピアスの負担。
つまり、手っ取り早いのはピアスを外してほっとくことです。

外したら治る事は多いですが、ピアスホールを閉じるのは嫌ですよね…
ピアスを着けたままできる対応をお伝えしていきます
ピアスの種類を検討
ピアス肉芽の対策のためには、まず「異物」と認識されないようなピアスを選びます。
- 小さくする(ただし埋まらない大きさ)
- 軽くする(金属以外や、金属であれば純チタン)
- 短くする(ただし圧迫しない長さ)
- それでもだめなら細くする
ストレート軸であることが前提です!
※場所によってはカーブドバーベルを使いますm(__)m
肉芽の治療用ピアスとしてシリコンチューブを使う事が多いですが、使いやすさや値段を考えるとはじめは軽いリテーナーがおすすめです。
NGパターンチェック
- ピアスの軸が長すぎる
- ナナメにささっている
- CBRやフープを着けている
- 飾り・素材が重たい
- 耳に合わないピアスをしている
- 傷つけたまま放置した
- 無理な拡張をした
清潔・安静にする
適切な洗浄とケアを行うことは皮膚の状態を良くすることになり、すべてのトラブルの対策になります。
感染(化膿)かな?と思ったら、感染対策のページを参照してくださいm(__)m
ホットソーク
根本的な原因を取り除くのではなく、患部を温め血行促進=新陳代謝を促す効果や、塩水で汚れを落とす効果を期待できます。
金属アレルギーには注意が必要ですが、ピアスはつけたままでも気軽に試せるのがオススメポイント。
今まで紹介した
- ピアスを見直す
- 清潔を保つ
- ホットソーク
の3つの対策は、自力で安全に行える対処法です。

肉芽によっては外科的な処置が必要なこともありますので、しばらく実践して効果がなければ、形成外科や皮膚科(選び方はこちら)を受診してくださいm(__)m
肉芽の治療法(できれば病院で)
ここからは、肉芽の性質を見極めて、治療の段階に応じて処置を変えていく必要のある治療について参考までにご紹介します。
軟膏
抗生物質軟膏(ドルマイシンなど)
これらの抗生物質軟膏は、何にでも効くとしてかなりピアス愛好者の中で使われてきた軟膏です。
しかし
感染(バイキン)が原因の肉芽で正しく使用できれば効果が期待できますが、ピアスの負担やケロイドのような肉芽では効果がありません。
用法・容量を守って使用することが大切です。
ステロイド軟膏(テラコートリルなど)
ステロイドには細胞の力を弱めることで、
- 炎症を起こすこと
- 余分な細胞ができること
を阻止する力があり、病院では注射や張り薬などの治療が行われることが多いです。
ただ、ステロイドにはバイキンと戦う力を下げてしまう副作用があるので、感染を起こしやすくする、正常な皮膚ができにくくなるなど悪い効果もあります。(詳しくは薬のページへ)
「タイミング」が難しい治療かと思います。
オロナイン
オロナインは消毒軟膏の種類に分類されます。
直接的な効果はありません。
圧迫療法
このようなグッズを使って肉芽を上から圧迫する治療です。
実際、医療現場でもスポンジや樹脂製の円盤のようなものなどを使って肉芽やケロイドに対して行われている治療法です。
外科的切除
お薬で治らなかったり、もう手遅れサイズの肉芽やケロイドは外科的に切除されることがあります。
病院では、きちんと細い針で局所の麻酔をして「手術」という形式がとられるとおもいます。
(一部小さなものでは焼くこともあります)
切除する範囲をきちんと見極め、必要最低限でカットしてきちんと縫合、アフターケアを行っていく必要がありますので、自己判断でニードルなどを使った処置は絶対にしないでくださいね(>_<)
クエン酸療法
肉芽表面のタンパク質に化学反応でヤケドさせてカサブタにして除去しようというもの。
一部の肉芽にしか効果がありませんし、もちろん肉芽の根本的な原因を絶たないと再発します。
肉芽を潰す
膿瘍の場合は中から膿が出てきて楽になったり、良くなったように感じるかもしれませんが根本的な解決ではありません。
画像のような肉芽は血豆ではなく毛細血管の塊のようなもので、潰しても潰しきれず、再発や悪化を招きます…
治りが非常に悪い肉芽は外科的に切除されることもありますが、潰すのとは全く異なります。処置はきちんと形成外科や皮膚科などの医師に行ってもらいましょう。
病院の選び方
いかがでしたか?
肉芽=クエン酸、肉芽=ドルマイシンと気軽に考えず、きちんと原因を理解して体に合わせた対処法をとってあげてくださいね(^^♪もちろん、
- 治らない・・・
- どうしていいかわからない・・・
- もう専門家に任せよう!
という場合は病院へ!
ピアスで特に肉芽治療の専門は形成外科(整形じゃないですよ!)、もちろん皮膚科も炎症や簡単な治療はできますが、専門的な外科治療になると先生に相談してみてくださいね。