「私は金属アレルギー持ってないんで・・・」という人もちょっと待って!
アレルギーは蓄積して発症します。
アレルギーになっちゃった人も、まだなっていない人も、対策は必要なんです。
【確実にアレルギーにならない素材】以外は、ピアスを変更して2~3日様子を見てみる。
意外と知られていないですが、18金だってアレルギーになりますよ(>_<)
理由について順番に説明していきます
金属アレルギーの症状
ある日突然発症する
汗や体液に金属イオンが溶け出し、体内のタンパク質と結びつき、アレルギー物質が生まれることで症状を引き起こします。
- 穴の周囲が赤い
- かゆい
- 浸出液が出る
と言った特徴がありますが、初期症状ではすべての症状が出ないことも。
ネックレスでは大丈夫なことも
弱い皮膚ほど起きやすいため、すべてのホールで同時に起きないこともあります。
時計やネックレスは大丈夫で、ピアスはだめということも。
なのでパッチテストはピアスの場合あまり有効ではありません。
症状は金属の種類による
特定の金属に反応しますので、1種類アウトになったから金属全てNGということはありません。
「金色」でも、金だったり、金色のメッキだったり。
「ステンレス」も、ランクが色々。
イオン化傾向の大きい金属(=錆びやすい金属)が原因物質となりやすいです。
(※チタン・ステンレスは特殊な被膜が作られているので、イオン化傾向が大きいですが、錆びにくくなっています)
参考 イオン化傾向について
代表的なアレルギー物質
- ニッケル
- コバルト
- クロム
- パラジウム
- クロム
- すず
- 水銀
・・・その他、人によって様々。
「ニッケルフリー」だけでは安心できないんですね…(´・ω・`)
「純○○」という金属以外では、メインの金属に、これらの金属が合わさって(合金)います。
代表的な合金
- シルバー925
10%近くは別の金属 - 18金
4分の3は別の金属 - ステンレス
合金が溶け出にくい特別加工の鉄
(溶け出しにくさや強度などで、ランクが色々。)
※ 18金は純金ではありません・・・他の金属が3分の1。アレルギー発症のリスク有り。
※「純チタンポスト」などの記載に注意。ポスト以外は合金だったり。
※「チタン製」などの記載に注意。純チタンではくチタン合金だったり。
※「純○○」でも厳密には100%ではないことも。(法律で決まっています)
※ メッキ(着色)の場合はメッキにアレルギー物質が含まれることも。(IP、PVDと呼ばれる焼き付け着色は別です)
※「サージカルステンレス」という記載に注意。体内埋め込みに適しない、周辺器具で使われるような304などもサージカルとして記載されています。現状では316L以上の記載が望ましいと思います。
アレルギー症状の治し方
ピアスを交換する
この症状を疑うときは、金属の変更かをおすすめ致します。
金属アレルギーの場合、原因を取り除くと2~3日で症状が改善します。
予防として日ごろからアレルギー対策のされたピアスを装着することも大切です。
ピアス本体はアレルギー対策がされていても、キャッチがメッキだった!というパターンもあるので要注意です・・
薬の使用
アレルギーの症状では、ステロイド外用薬等の炎症を抑えるお薬を使うことがあります。
しかし、リスクもあるので必ず使わないといけないわけではなく、症状が酷すぎて一刻も早く治めたい場合にのみ使用されます。
薬の使用をするときには、アレルギー科のある病院の診察をうけ、症状に合ったランクのお薬を処方してもらってください。
病院での検査
血液検査などを実施することで、現在反応しているアレルゲンをつきとめることもできます。
何の金属に反応しているかを知ることで、今後購入する金属や既に持っているもので避けるべきピアスの目安にすることができます。
しかし、先程お伝えしたように、未来にかかる可能性のある金属アレルギーが分かるわけではありません。
予防的に検査をすることはお金の無駄になってしまうことだけご承知くださいね。
アレルギー対応素材のおしゃれなピアス
- 金属イオンが溶け出しにくい構造の金属
- 金属じゃないもの
を選ぶことが、アレルギー発症の予防になります。
【しっかり読んでほしい商品の素材説明】
- 「純チタンポスト」など「ポスト」限定の表記
→ポスト以外は合金かもしれないのでNG - 「チタン製」など「純」「生体適合」の記載がない
→純チタンではくチタン合金かもしれないのでNG。 - メッキ(着色)かどうか?
→メッキにアレルギー物質が含まれることも。
(下で説明するIP、PVD着色は基本的にOK) - 「サージカルステンレス」という記載に注意。
→「316」の記載があれば安心。 - 飾りやつなぎ目、キャッチも安全か?
→ピアス全体がその金属である記載があるかどうか確認★
純チタン・Ti6AL4V等
チタンの中でも合金が使われていないか、安全な合金のみでできている金属限定になります。
純チタンやサージカルチタンと言われるものです。
加工がしにくいので値段は少ししますが、アレルギー対策としても、清潔さでもイチバン優秀です。
他の金属よりかな~り軽い(ステンレスの半分!)点でも優れもの♪
純チタンはほぼ100%が純粋なチタンで出来ている金属。
Ti6AL4Vは医療用チタン・サージカルチタンと呼ばれ、骨折などの補強で体内に埋め込まれるようなネジにも使われる、現在使われている合金で最高にアレルギーになりにくい素材。
サージカルステンレス316L
※ただし、メッキによっては一部アレルゲン物質のこともあるので要注意
こちらも医療用で使われることも多い、体内埋め込みレベルの金属。
発症例はかなり少ないとはいえ、チタンにはわずかに劣るようです。
でも、種類が豊富なので有力な選択肢の一つです(^^♪
比較的安いわりに、かなり腐食に強く、強い薬品などにも耐えるので海水浴やプールも安心。
色付きならPVD(IP)
(金属の化学反応で色を出して、それ自体が腐食を防ぐ「バリア」となっているので、チタンと同様かなりアレルギーを起こしにくいのです)
私は普段使いのピアスはず~~~っとこの系統です。ぜひ可愛いものを探してください♪
セラミック
こちらは金属ではなく、簡単に言えばお茶碗とかと同じ陶器です。
ガラスと同様にツルツル素材で、消毒もでき衛生面に優れているとされています。
とはいえ、種類はピンキリなようで当サイトでは深く言及できていませんm(__)m
お茶碗と一緒なのでガラス同様、割れる可能性はあります。
樹脂ピアス
樹脂ピアスはご存知の通り金属を使いませんので発症のリスクはゼロです。
ただし、軸が樹脂で飾りが金属のものも多いのでしっかりチェックしてくださいね♪
その他の透明ピアス
ガラスリテーナーやテフロン・シリコンなどの一部の樹脂は、透明ピアスの中でも衛生面で各段にオススメです(*^-^*)
詳しくは透明素材まとめをご覧ください。
・・・他にも
- 純金
- 純プラチナ
- 純銀
がありますが、とても種類がすくないです。
今使っているピアスを使い続けたい
今使っているピアスを着け続けるには、アレルギーのもととなるアレルゲンが皮膚に侵入しないようにする必要があります。
ピアスの軸はアレルギー対応だけれど、飾りが非対応の場合
オシャレなピアスのおおい、純チタンピアスのSache サシェさんのピアスなんかそうですね。このような
ディスクをかませることで、アレルゲンが直接肌に触れるのを避けることができます。
軸も飾りもダメな素材には
メタルコート
ピアスカバー
軸を付け替えられる素材なら
ピアスパーツで軸の交換
フックピアス等の場合、軸を付け替えてしまうとイチバン楽で安心(^^)/
マルカン(輪っかのようなつなぎ目)の場合はねじって開いて、押さえるように戻すと素人でも簡単。