ホットソークは気軽にできる民間療法なので難しい計算や特別な塩・道具は不要♪
ただし!正しいケアと併用してはじめて効果アリ。
あくまで自己治癒力の後押し…ぐらいに考えて(^^)/
特に!金属アレルギー・フレッシュな出血には悪化させる危険もあり絶対NG!
ホットソークとは
適切な塩分を溶いたお湯に数分間ピアスホールを浸けることで、自己治癒力を上げて傷を治すのを助ける、ピアスケアの民間療法です。
ピアスホールにおける
- ファーストピアスのケア
- 腫れ
- 軽度の肉芽
- 化膿・体液
などでよく使用されます。
未対策の金属アレルギーや、出血が止まってない場合は絶対ダメです!(詳しくはページの下の方)
ホットソークのほか、シーソルトソーク(sea salt soak)とも呼ばれています。
ポイント
簡単に言えば、涙のしょっぱさのお塩を溶かした温かいお湯に、心地いいだけ患部を浸けておくだけ。
難しい計算や特別な道具は必要ありません
ピアスは着けたままでOK
ピアスはファーストピアスの期間や不安定な場合は着けたままでOK
ただし、安全な大きさや形、金属アレルギーの心配がない素材で
安定している場合は外しても大丈夫です。
膿が出てるなら細いゲージに交換して排出を促すのも〇
塩は安いのでOK
よく「伯方の塩」が使われますが、も~~~っと安い塩でOK。
スーパーとかで普通に売ってる「天然の海水塩」が手に入れやすい。
チェックするのは原材料。
ミネラルの力を信じる場合には「海水」のみが原材料のものを選びます。
よく「食塩」はダメと言われますが、害はないので使用しても大丈夫です。
「食卓塩」はアミノ酸(味の素)が入ってるのでNG!
添加物(ヨウ素や防腐剤、抗凝固剤、ハーブなど)が入ったもの、岩塩(鉱物が入っている)も傷への影響を考慮するとNGです。
お風呂の前がオススメ
ベストなタイミングとしては、入浴前です。
ホットソークをして、そのままお風呂へGOすれば、洗い流しの手間が省けます♪
簡単にできるのがホットソークのイイところ。
頑張り過ぎず、手軽に試しましょう。
ホットソークのやり方
よく、何グラムのお塩を何ミリリットルで何℃のお湯に溶かす・・・なんて説明されていますが、実は、極端に濃すぎなければ厳密に計る必要はありません。
私はマグカップに給湯器のお湯(水道水)を入れて、大スプーンにちょこっと(もしくはティースプーンにもりっと)塩を入れて混ぜて浸けています。
今回は、生理食塩水に近い濃度を簡単に作れるペットボトルバージョンも紹介します(^^)/
用意するもの
- 500mlペットボトル
(清潔なもの) - 塩…ペットボトルのキャップ1杯
- 水…ペットボトル1杯
(気になるなら湯冷ましでもいいけど、水道水でOK) - 患部が浸かる大きさの器
(レンジで使えるコップやお茶碗がオススメ!) - 清潔なタオルなど
(※ガーゼやコットンでなくて大丈夫です)
手順
- おおざっぱな生理食塩水作成→ペットボトルに水、塩を分量分入れて溶かす。
- 温める→ペットボトルから容器にたっぷりと入れてお風呂のお湯ぐらいの温度になるまでレンジでチン☆
残った食塩水はペットボトルのまま置いておけるので次回が楽♪(清潔に保存してください) - 患部を浸ける(気持ちのいい時間でOK、シワシワになるぐらい長すぎはNG~)
- お風呂にGoするか、清潔なお湯に交換して塩水を洗い流す
ヘソピアスの場合、器におへそをカポっとかぶせて軽く押さえてゴロンと上を上を向けばやりやすいですよ♪
毎日やらなくてもOK!
過度な洗浄はピアスホールの状態を悪くするので、多くても1日1~2回にしてください。
お薬ではないので、必ずしも、毎日する必要はありません。
洗い流さずにいると、塩の影響で患部が乾燥したり、結晶になって傷を刺激する可能性があるので、必ず洗い流してくださいね。
ファーストピアスでもできるけど・・・
ファーストピアスからでも気軽にできますが、開けたてホヤホヤで熱を持っている時期は避けましょう。
軟膏を塗るならホットソーク(入浴)後
軟膏を併用する場合、清潔な状態で塗布する必要があり、塗ってから薬効が現れるまで時間がかかるものなので、すぐに洗い流すと無意味になることも。
なので、ホットソークや洗浄の後に軟膏を塗ることが効率的です(*^-^*)
(ピアス用消毒液などはすぐに洗い流します)
ホットソークの効果
ピアスの腫れや膿(化膿)・治りかけの傷に対して、天然の海水塩を使うことや温めることで次の効果を期待できます。
塩分の浸透圧
人間の体にはもともと塩分が含まれています。
体の塩分と「等張」に近づけることで、細胞への刺激や痛みを緩和させる狙いがあります。
ミネラルの浄化作用
ホットソークには「天然の海水塩」が推奨されています。
これはミネラルが豊富に含まれているためです。
ミネラルが溶けた水には殺菌効果があり、汚れを集め、除去する効果があるとされています。
とはいえ、お薬ではないので絶大な効果は期待できません。
用意できる範囲で実施しましょう。
温める効果
傷が治るときには、血液の細胞の働きが欠かせません。
ホットソークで患部を温めると、血管が広がって血の巡りがよくなります。
新陳代謝が活発になることで、傷の治癒を後押しする効果が期待できます。
傷をきれいにする
ホットソークで汚れなどをふやかし、その後シャワーで洗い流すことで、傷口を清潔に保つことができます(*^-^*)
ホットソークが効かないのは?
肉芽への効果は薄い
肉芽のページでお伝えしたとおり、肉芽には大きく
- ピアスの負担による肉芽
- ばい菌の感染による肉芽
の2種類があります。
天然塩を溶かしたお湯で温めることで循環を良くすることは期待できますが、特にピアスの負担による肉芽の場合はピアスを交換してあげないと改善することは期待できません。
このように、ホットソーク自体は根本的な治療ではないので、肉芽以外にも何か原因があってトラブルを起こしている場合はホットソークだけでは治りません(´・ω・`)
効かないどころか、悪化してしまうケースもみられます。
そんな人はまず、トラブルの原因に心当たりがないか確かめてください((+_+))
コットンを使うの?
たぶんこれ、クエン酸療法とごっちゃになってるか、英語のcottonをコットンと直訳してしまったのかも。
先程からお伝えしているように、温めることが大切な目的です♪
化粧水に使うようなコットンはすぐ冷めてしまいますよね。
行うならば、たっぷりのお湯を「布」に染み込ませて、患部をしっとり覆い温めますが、コップのほうがやりやすいです。
スプレーしていいの?
「ホット」の意味は無くなってしまいますが、スプレーして悪いわけではありません。
ただし、必ず洗い流さないといけないことと、本来は温めて循環を良くする効果も大きいため、手間や効果を考えるとあまりメリットもありません。
水道水に信頼をおけない海外では、出先で洗浄の代わりに使用すると書いてあったサイトもありましたが、日本に限っては水道の蛇口をひねれば解決しますので、わざわざスプレーを用意する必要はありません(*^-^*)
ホットソークで悪化するとき
最後に特にホットソークをしてはいけないパターンについて説明します。
金属アレルギー
汗などの水分にアレルギー物質が溶け出すことで症状が起きます。
塩水に着けるなんて、もってのほかなんです(゚д゚lll)
塩分は一部金属では腐食の原因になります。
出血している
血行をよくするワケなので、血管が拡張し、血の巡りが良くなった結果、出血はドンドン悪化します…
- ピアスをあけたばかり
- 何かで刺激を与えた
などで内出血が疑われる場合にも注意をしてください。
急性期の炎症
炎症(腫れ)には「急性」的な炎症と「慢性」的な炎症があります。
ホットソークのように温める「温庵療法」は、主に慢性期の症状に使われます。
基本的な考え方は
- 「熱っぽい」傷は冷やす。
- 「長く続いている腫れ」は温める。
のですが、ご自身で「今温めたいなぁ」「冷やしたいなぁ」と思う方で結構です(*^-^*)
理屈どうこうよりも、体がイチバン正直ですから。
いかがでしたか?
世間でピアスの救世主的な存在と言われているホットソークですが、期待できる効果と、期待できない効果をしっかり見極めて、失敗しないピアスライフを送ってください(*^-^*)