ピアスのトラブルが起きて病院に行った時
ピアスを外して穴をふさいで・閉じてくださいと言われることがあります。
また、穴を塞いでくださいと言われるのが嫌で、病院に行かない人もいます。
でも、ピアスホールを塞ぐことがすべて正しいとは限らないのです(*_*)
今回は、ピアスのトラブル別に、穴を塞ぐ必要がどこまであるかを説明していきます。
塞がなくていい場合
今後ピアスを開けなくていい場合、ピアスホールを閉じると解決が早いことが多いです。
しかし、ピアスを着けたままでも症状が改善できるケースでは、変に閉じてしまうと、次のピアッシングの際に
- 痕がのこる
- シコリが邪魔になる
- 新しいピアスが思った位置にできない
- 耳の外見が悪くなる
などの可能性があります。
できるなら、今のままトラブルだけ改善してホールをキープできるのが理想です
もちろん、トラブルが一向に改善しない場合は信頼できるお医者さんへ相談しましょう。
その際にはピアスホールを残して治療がしたいことを必ず伝えてくださいね(*^-^*)
ピアスホールが膿んだ場合
膿は、白っぽく濁ってドロドロした黄色や緑の液体が出た状態です。
感染は、基本的に皮膚が弱かったり、傷になっているために起こります。
ピアスホールが膿んだ=化膿した・感染を起こしたとき、ピアスを抜けば傷の治癒が早まるため結果的に化膿も良くなります。
一方、傷の状態であっても、バイキンの数が一定数以下で、傷の状態が良ければ、感染は起こさないことが分かっています。
つまり、ピアスを抜かなくても、ケアによってバイキンの繁殖を抑えていけば治癒できる可能性が高いのです。
感染のコントロールはこちら👇で詳しく説明しています(^^)
金属アレルギーの場合
金属アレルギーではサラサラとした体液が出るため、膿と間違える人が多いです。
膿ならピアスはそのままでもいいのですが、アレルギーの場合はピアスの金属自体が悪者です。
ピアスを交換して素材を変更する必要がありますが、ほかのピアスを刺せばピアスホールを閉じる必要はありません。
アレルゲンがなくなれば、2~3日で症状が改善していきます。
金属アレルギーについてはこちら👇を参照してください(*´-`)
ピアスの肉芽の場合
肉芽はピアスやバイキンなどの異物に体が反応して発生します。
異物を抜く、つまりピアスを抜けばもちろん改善することがほとんどなのですが、異物を軽くすることで体に反応させないようにすれば、ピアスホールをキープしたまま治癒を目指すことができます(^^)
具体的には、ピアス自体の変更、ケアの方法の考慮などです。
ただし、インダストリアルなど負担の大きなものは、一旦一本ずつのピアスに変えたほうがベター◯
詳しくはこちらをご覧ください(*´-`)
ただし、肉芽と間違えられやすいケロイドについては、病院できちんと治療を受ける必要があります。
ピアスが埋まった
ピアスが埋まった場合や埋まりそうな場合、またおなじピアスを続けていると、埋没を繰り返すのは当たり前です(^◇^😉
そんなときは、埋まらないサイズ・長さのピアスに交換します。
抜いてしまう必要は一切ありません。
軸に比べてしっかり大きなサイズの飾り、キャッチで、軸の長さが耳たぶより2ミリ以上大きいものを使うか
もしくは、シリコンチューブを結んでおく方法もあります。
ピアスホールをあきらめる必要があるケース
ピアスホールが裂けてきた
この場合は、ピアスを抜いて穴を休める必要があります。
稀に軽いピアスで改善するケースもありますが、改善しない場合は耳たぶが切れてしまい、元に戻すには高額な手術が必要なため、かなりリスクが伴うからです・・・(*_*)
詳しくはこちらをご参照ください
ケロイド
先程もお伝えしましたが、ケロイドは傷などをきっかけにして、どんどんと肉芽のようなものが大きくいびつになっていきます。
傷が治ってもケロイドのみ大きくなっていくことも珍しくなく、ピアスを着けているのはもってのほか・・・
形成外科などできちんと治療すれば、再度穴を開けられるケースもありますので、必ず専門家に相談してください(>_<)
同じ位置に開け直しは可能?
ピアスをあけてすぐ塞ぐ場合には、シコリも残らずキレイに塞がる可能性が高いです。
その場合、同じ位置に開け直しすることは問題ありません。
しかし、トラブルを起こしていたり、中途半端に皮膚が完成してしまったりした場合は、しこりになって希望の位置に穴を開けられなかったり、ピアスが入らない場合、感染が広がる場合などがあるため注意が必要です。
ピアスを今後も楽しんでいくために、今のトラブルの対処で塞いでしまったほうがいいか、残したまま治療したらいいか、良く判断して正しい方法を選択してくださいね(*^-^*)